ぬか床を美味しくするおすすめ素材
ぬか床は入れる素材によって「旨味」や「香り」を変化させることができます。また、ぬか床には薬などを使うことができないため、「抗菌作用」や「防腐作用」などもぬか床に入れる食材で対処します。しかしぬか床に入れれる食材は数が多すぎるため、どんな食材が良いのかおすすめの食材を紹介します。
昆布
昆布には旨味成分(グルタミン酸)が含まれているので、乾燥した昆布をそのままぬか床に入れるだけでぬか床の旨味が増します。
大きめに切ってぬか床に入れたあと毎日ぬか床の味をチェックをしながら自分の好みの味になるまで昆布をぬか床に入れ、ぬか床の味が良くなったら昆布を取り出します。昆布を漬物にして食べる場合は適当な大きさに切ってぬか床に入れてから2~3日後に取り出して食べます。
昆布の漬物を作りながらぬか床に旨味を足す場合は毎日ぬか床の味を見ながら昆布を2~3日で取り出し、また新しい昆布を入れて行くと良いです。
(細かく小さな昆布であれば入れっぱなしでも構いません)
生姜 適量(少しづつ入れるのがおすすめです)
生姜をぬか床に入れるとぬか床の乳酸菌や塩分との相乗効果で防腐作用と殺菌作用が上がります。
乳酸菌が活発に発酵しすぎている時など、酸味の緩和にも役立ちます。
また、ぬか床の香りが良くなり、甘みも引き立ててくれます。生姜は腐ることが無いのでぬか床に入れる時は水洗いをしてしっかりと汚れを洗い流し、傷んでいる部分があれば取り除いてあげてください。
ぬか床に入れるときは丸ごと入れたり皮だけ入れてもいいですが、千切りや輪切りにして入れるのもおすすめです。
輪切りの場合はぬか床に長く残るので香りつけだけが目的なら千切りの方がおすすめですし、漬けた生姜をお茶漬けに入れるととても美味しいので気になる方は輪切りで入れることをおすすめします。
赤唐辛子 2~3本
赤唐辛子の役割は辛味を出すだけでなく「防腐作用」や「防虫効果」、夏などは厚さのせいで菌が過剰発酵してしまうことがありますが、
赤唐辛子にはこの「菌の過剰発生」を抑える効果があります。
赤唐辛子はぬか床1kgに対して大体2~3本入れますが、入れる時は赤唐辛子を輪切りにして付いている種を取り除きぬか床に混ぜます。
輪切りにするときは調理バサミなどのハサミを使用して輪切りにすると楽です。
辛さに関しては個人の好みがあるので、あまり辛くしたくない場合は1度に2~3本入れるのではなく少しづつ加えて様子を見るといいです。
人によってはぬか床に唐辛子の赤みがつくくらい入れる人もいますが、この辺はお好み次第だと思います。
柚子の皮 適量
柚子はぬか床と相性の良い柑橘系の材料ですが、10月~12月に出てくる黄柚子の皮を1欠片入れるだけで抜群に香りが良くなります。
ぬか床には柚子の皮を使用するので、皮以外の部分は絞り汁にしたり、ジャムやマーマレードなどお好みの処理をしてください。
柚子は果肉を全て取り除き、鍋にぬか床のぬかを1~2掴みほど入れた水を用意し、強火に7~8分ほどかけ柚子の皮を煮ます。さらに20分ほど皮が曲がるくらい柔らかくなるまで煮たら火を止め水洗いしたあとしっかりと水を切ります。
皮の内側についている中綿をスプーンなどでしっかり取り除きます。皮はたくさん使うわけではないので、残った皮はビニール袋を2重にして冷凍庫で保存します。
数ヶ月してまた皮を入れる時は冷凍のままでいいので、皮を削ってぬか床に入れてください。
山椒の実 適量
山椒の実はぬか床の菌の発生を抑制する抗菌効果もありますが、沸騰させた塩水で湯通ししてあげると山椒の実のアク抜きもできるのでエグミの無い香りがぬかに移りぬか漬けの風味をワンランクアップしてくれます。
山椒の風味が特に好みな方は湯通しせず、そのまま使うのも良いです。
ただし、ピリっとした辛味も出るので入れ過ぎには注意してください。